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10月6日(木)

人体のオリエンテーション

解剖学的平面と切断面


  正中断面ー 正中線で頭と胴体を左右に2分割する縦断面  特徴としては、脊柱と脊髄の正中切断面が存在すること  

  矢状断面ー 頭と胴体を左右に分割する縦断(2分割する断面ではない)  正中断面と平行な断面

  冠状断面 前頭断面ー 身体(頭 胴体 四肢)」の縦断面  身体を前後に分割する断面

  水平断面 横断面ー  身体を上下に分割する断面  縦断面と直行する断面  人体の垂直断面でもある  
                 放射線学の分野では”横断面”。”横断軸断面”と呼ばれる 


10月7日(金)

人体を構成する系統(1)


骨格系 関節  骨と骨膜、関節で骨を固定する靭帯で構成される。可動性とうどうせいのものがあり、関節包・滑膜・関節
          円板・半月も関節に関わる構造である。

筋系      骨格・顔面やその他の構造物を可動し、体型を保つ骨格筋、心臓壁を構成する心筋、内臓壁・血管壁および
         皮膚に分布する平滑筋で構成される。

心臓血管系  4つの部屋からなる心臓、組織に血液を供給する動脈、栄養や酸素・低分子物質を組織に供給し回収する
         毛細血管、各組織からの血液を心臓に運ぶ静脈で構成される。

リンパ系    静脈系を補助し、組織駅を回収して心臓に戻すためのシステムである。静脈だけでは組織中の水分の排出路
         としては不十分なためである。 リンパ節はリンパをろ過する機能があり全身に分布している。
 
神経系     刺激を発生し、それを伝達する組織である。 中枢神経系(脳・脊髄)と末梢神経系(神経)で構成される。
         末梢神経系には自律神経が含まれ、ここで付随意的な”逃走か忌避“反応や植物的な反応が発生する
         のである。

内分泌系   化学物資(ホルモン)を組織液y血液中に分泌する内分泌腺で構成される。ホルモンは身体の各部で様々な
         機能を発揮する。大部分の内分泌腺は脳(視床下部)のコントロールを受ける。ホルモンはまた各系統の
         機能を調整する働きがある。

外皮系     皮膚のことである。  皮膚は腺・感覚受容器・血管・免疫系の細胞や抗体で満たされ、上皮細胞層と人体
         を外部環境から保護する角質層からなる。